中国共産党の権力移行が注目されています。
数年後とに繰り返される行事であるということでしょうか。
何の興味も無いのですが、蓄財のニュースもあるようですし、次の権力移行があるとは思えません。
『中国の権力移行 なぜ秘密のベールにつつまれているのか
(CNN) 8日開幕の第18回中国共産党大会を前に、さまざまなうわさや憶測が飛び交うなか、広範囲で厳重な警備体制が敷かれている。共産党が全国民に対して党大会が終了するまで息をひそめていてほしいと要請しているかのようだ。
これは共産党指導部が、権力の移行が権威主義体制の弱点であることを良く知っているからだろう。支配者である共産党でも、国民全体に受け入れられることは必要なのだ。
しかし、次期最高指導部選出においては、投票も法律などの明確な規定もなく、共産党内部の常に変化する論理が全てだ。
指導部選出の経緯は、これまでも、そしてこれからも、明らかにされることはないだろう。最大の理由は、経緯の詳細が知られれば、共産党の内部抗争における攻撃材料となり、指導部の弱みをさらけ出すことともなりかねないためだ。
華国鋒(ホワクオフォン)首相は1976年4月、神経性疾患で話すことが出来ない毛沢東(マオツートン)主席から「あなたがやれば、私は安心だ」とのメモを受け取ったとされる。5カ月後に毛沢東氏が亡くなり、華国鋒氏が党主席に就任して後継者となると、このメモは、華国鋒氏の正統性宣伝のための最大の道具となった。
10年前の江沢民(チアンツォーミン)前総書記から胡錦濤(フーチンタオ)国家主席への権力継承の経緯と同様に、次期最高指導者の習近平(シーチンピン)副主席についても、うわさされるように江沢民氏によって選ばれたのかどうかを含め後継指名の経緯は明らかにされないだろう。
華国鋒氏が後継者となった経緯ついては、同氏が失脚した後に初めて明らかになった。
国家主席と党総書記に加え、共産党中央政治局常務委員の選出の経緯も、指導部内の派閥など内部事情が垣間見えるために最高レベルの国家機密である。
中国では国の宣伝部門において情報公開の内容とタイミングは慎重に吟味されているものの、今日では中国指導部についての詳細な情報もインターネットを通じて数分の内に何百万人にも伝わるのが現実である。
最近では、米紙ニューヨーク・タイムズによる、温家宝(ウェンチアパオ)首相の家族の事業についての報道や、米通信社ブルームバーグの習近平氏一族の資産についての報道が、中国当局によるウェブサイトへのアクセス遮断などにもかかわらず中国のインターネットでも大規模に広まった。
これは、毛沢東の戦友だった林彪(リンピャオ)氏が1971年9月にモンゴルでのミステリアスな航空機墜落で死亡したニュースが人々の間に広がるのに何カ月もかかったのとは大きな違いだ。
そのため、新しい情報伝達手段への中国指導部の対応は、中国の政治制度をより不透明にし、メディアの検閲に膨大な資源を割くものとなっている。
習近平氏についても、公式発表以外の情報はほとんどない。その性格さえも、政敵により政治行動の傾向を読まれ、先回りして対抗策を取ることに使われる可能性があるために秘匿されなければならない。
公式報道によれば、習近平氏は、中国共産党が最近出版し毛沢東時代をカバーしている「中国共産党の歴史 第2巻(1949年~1978年)」の執筆を主導したと伝えられている。同書は、毛沢東時代の破滅的な出来事を糊塗(こと)するための共産党による新たな試みとなっている。
習近平氏は権力の座にある間に、共産党の歴史に新たな1ページを書き加えることになるのだが、ジョージ・オーウェルの小説「1984年」にあるように「過去を支配するものが未来をも支配する」のであろうか。
本記事の筆者であるバオ・プー氏は、香港を拠点とするニューセンチュリー・プレスの創立者です。』
(2012.11.08:CNN:http://www.cnn.co.jp/world/35024084.html)
個人的に「共産主義」の勉強をした者として、今の中国共産党が行っている国の統制は全く異なるものです。
更に言えば「独裁的な国の統治」とは異なるものです。
もっと言えば「民主的な当地の手法」と「共産主義」は相容れないものではないはずです。
中国共産党やソビエト連邦は、明らかにマルクスの言う「共産主義」ではありません。
「コモンセンス」で描かれたような社会が共産主義であると思うのです。
間違ってはなりません。