(話題、視点、論点)View halloo!!:狐狩りの時の「ほら出たぞー」という掛け声 【Release date:2011年01月03日】







昨今のインターネット上のHTTPS接続の推奨等の動きは悪くないと思うのですが、不安を煽って必要のない閲覧のみのページも巻き込まれていくようです。

私も齢を重ねてまいりました。

寺社仏閣史跡等の訪問レポートを書き溜めているのですが、2022年まで溜まってしまいました。

この際、それまでに死亡すれば別ですが、2022年末をもってサイト閉鎖する決心を致しました。

ありがとうございました。


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素朴な疑問「ネットワーク構造の破壊的イノベーション」


私の前職に関連する話題なので、非常に気になりました。

前職を辞する気持ちになったのもこのような関連であったのではないかと思います。

当時NTTは、気が狂ったようにPHS交換機を新設した挙句に、無理やりの需要を作り出そうとしましたが、結局は携帯電話の普及の後押しをしただけでした。

基盤としてのネットワークもATM(非同期転送モード:Asynchronous Transfer Mode)を業としていたのですが、IPネットワークの台頭を見て、Skypeの登場で固定電話の未来を見られなくなったのです。

無線の「破壊的イノベーション」がネットワークの構造を変える

ISDNと地デジはなぜ失敗したのか

ソフトバンクがテレビCMまで打って大騒ぎした「光の道」論争は、結果的にはNTTに対する「機能分離」などの規制強化に終わりそうだ。総務省は、光回線を「2015年までに半額」にするようNTTに要請するという。世界の投資家から資金を調達している公開企業の企業価値を毀損する規制を、筆頭株主である政府が行なうのは驚くべきことだ。

光ファイバーは全国90%に敷設されているのに、30%しか使われていない。NTTグループ連結の営業利益の70%以上はNTTドコモが上げており、 NTT東西は実質的には赤字だ。他方、ソフトバンクの端末には「つながらない」という苦情が殺到している。通信産業は急速に有線から無線にシフトしており、足りないのは光ファイバーではなく無線の周波数なのだ。

こういう時代遅れの規制をみると、1990年代後半、インターネットが急速に普及していたころを思い出す。当時、私が研究会で「電話網(PSTN)の次に来るのはインターネット(IP)だからISDNに投資するのは無駄だ」と言うと、NTTの幹部は色をなして怒り、「IPは他人のネットワークに頼って通信する無責任なプロトコルで、あんなものは通信じゃない」と反論した。

そのころNTTが開発していたのは、ATM(非同期転送モード)と呼ばれる最新鋭の電話交換機で、NTTが世界で最高水準の技術を持っていた。幹部は「通信ネットワークは、音声の電話からデータと音声を統合したISDNに進化し、次に電気信号を光に置き換えて送るB-ISDN(広帯域ISDN)に進化する。信号はすべてATMで交換されるので、ATM交換機でIPのパケットを送ることもでき、インターネットはATMで動くアプリケーションの一つになる」と述べた。

1998年に地上デジタル放送が決まったとき、私は日本経済新聞に「『情報家電』で産業復活を」という論文を書き、これからのネットワークはすべてIPになると論じた。NHKの企画総務室にも呼ばれて、「IPとつながらない地デジは失敗する。デジタル化はネット配信でやるべきだ」と助言したが、理解してもらえなかった。

その後もNTTはISDNを全国に配備して1兆円以上を費やし、テレビ局は地デジに1兆円以上を費やした。その結果、ISDNの契約数は今では500万件を切ってNTTのお荷物となり、地デジはテレビ局の経営を圧迫している。地デジの正式名称がISDB(統合デジタル放送網)だというのは、皮肉なものだ。

無線がネットワークの中心になるパラダイム転換

こうした計画が決まったのは、インターネットが始まる前ではなく、インターネットのユーザーが毎年倍増していた時期だった。日本の企業が古いインフラに投資して失敗したのは、彼らが現実を見ていなかったからではない。新しい現実を電話やテレビという古いパラダイムの例外と見ていたからだ。

確かにIPは信頼性がなく、通信効率も悪い。しかしATM交換機が10億円するのに対して、IPのルーターやサーバーは100万円未満。ユーザーが自分で設置してウェブサイトをつくることができる。その安さと自由さの魅力が信頼性問題を超え、多くの企業がIPに投資して通信速度が上がって効率の悪さもカバーされた。

このように最初は「安くて悪い」技術が、そのコスト優位性で浸透し、ユーザーが増えるとともに投資が増え、性能が上がって「安くて良い」技術になる現象を、クレイトン・クリステンセンは破壊的イノベーションと呼んだ。かつて大型コンピューターの技術者がPCを「おもちゃ」と笑ったように、NTTもテレビ局もインターネットを「アマチュアの作った貧弱なネットワーク」と考えていた。

通信の世界に、それ以来の大きな変化が起きている。東京大学の橋元良明教授の「日本人の情報行動」調査によると、10代のケータイによるネット利用時間は66分だが、PCによるネット利用時間は1日に12.8分で、5年前に比べて5分あまり減少した。これは私が毎年、授業で採っているアンケートとも一致する。「パソコンを持っている人は?」と質問すると半分ぐらいしか手が上がらないが、「ケータイは?」ときくと全員が手を上げる。若者の主要なメディアは、圧倒的にケータイなのだ。

かつてのIPのように、今のケータイは信頼性がなく速度も遅い。しかし世界の通信キャリアもメーカーも、無線通信に投資を集中している。その結果、5年前のPCよりはるかに高性能で安いiPadがベストセラーになった。第4世代(4G)の無線通信では、東京だけで数十万から数百万のマイクロセル、ピコセル、フェムトセルなどと呼ばれる超小型の基地局が必要になるといわれている。

そうなると光ファイバーの主要な役割は家庭からのアクセス系ではなく、膨大な基地局をつなぐ中継系になる。セルを増やせばいくらでも通信速度は上がるので、無線に投資が集中すれば、加入者線はボトルネックではなくなる。アクセス系は無線に置き換わり、FTTH(家庭用光ファイバー)は不要になるだろう。無線の普及は進んだが、こうしたパラダイム転換は始まったばかりだ、勝負を決めるのは技術ではなく、電波を開放する規制改革である。 (2010年12月22日 12時00分更新:池田信夫の「サイバーリバタリアン」 ― 第132回:http://ascii.jp/)』

私はNTTなどの通信事業者は、共同でラストワンマイルと呼ばれる通信ビルから各家庭への通信回線を保有し維持管理する会社をNTTから切り離して社会基盤としてのキャリア設備会社設立すべきであると思います。

但し、このラストワンマイルは早晩無線に置き換わるのは間違いありません。NTTの応援をする気はありませんが、これによりユニバーサルサービスを全通信事業者に義務化できるのです。

NTTを含めてSoftbankやauなどの通信事業者は、オペレータとしてサービスで争う時代になっていると思いますし、放送事業者も含め、情報提供会社というかインターネットのサービスプロバイダー等も含めた三者を巻き込まないといけないような気がします。

要するにすべてが通信による情報の提供であるという括りが適切であるような気がします。

自治体などが補助金で敷設した光ファイバーなども、社会基盤ネットワーク会社に引き継げば効率の良いネットワークを各事業者が利用できるようになると思いますし、利用する側の自由度も向上するのではないでしょうか。