(話題、視点、論点)View halloo!!:狐狩りの時の「ほら出たぞー」という掛け声 【Edit:2009年07月18日】
富士通が独立行政法人日本原子力研究開発機構から、日本国内最高の演算性能となるスーパーコンピュータ(スパコン)を受注したというニュースが駆け巡りました。
企業の情報システムで使用される「パソコン(PC)サーバー」2157台を一つのシステムとして汲み上げ、従来の国内最高性能機の1.4倍の能力を実現する。
富士通が納入するのは、181.6テラフロップス(1秒あたりの浮動小数点演算の回数が1兆=テラ)以上の性能で、現在、日本国内首位の海洋研究開発機構が持つNEC製の122.4テラフロップスを上回ります。
2009年6月に発表された世界スパコン性能ランキングでは15位に相当し、原子力機構からの受注金額は約60億円とし、核融合のシミュレーションなどの用途で2010年3月に稼働予定です。
個人的には、15位の上海コンピュータセンターに負けることはできないという「面子」の問題のような気がしますが、それであれば、8位のテキサス大位を目標にすべきではないのでしょうか。
世界のスーパーコンピュータ性能ランキング
| 1 | ロスアラモス国立研究所 (米国) |
IBM(米国) | 1105.0 |
|---|---|---|---|
| 2 | オークリッジ国立研究所 (米国) |
クレイ(米国) | 1059.0 |
| 3 | ユーリヒ総合研究機構 (ドイツ) |
IBM(米国) | 825.5 |
| 8 | テキサス大学 (米国) 〔PCクラスター型〕 |
サン・マイクロシステムズ(米国) | 433.2 |
| 10 | ユーリヒ総合研究機構 (ドイツ) 〔PCクラスター型〕 |
ブル(フランス) | 274.8 |
| 14 | キング・アブドラ工科大 (サウジアラビア) |
IBM(米国) | 185.1 |
| (15相当) | 日本原子力研究開発機構 (日本) |
富士通(日本) | 181.6 |
| 15 | 上海コンピュータセンター (中国) |
光(中国) | 180.6 |
| 22 | 海洋研究開発機構 (日本) |
NEC(日本) | 122.4 |
使用している数字等は、2009年07月16日の日本経済新聞等を参考にしています。
演算性能はテラフロップス。
富士通は年に2ー3件のスパコンを受注してきたが、PCサーバーを連携させた「PCクラスター型」型パソコンを中心に事業を展開する。
演算性能では世界首位を突っ走っていた日本のスーパーコンピュータ産業なのですが、国家プロジェクトからNECと日立製作所が離脱し瞑想ぎみであり、各企業間での温度差が目立ち始めています。
それにしても、世界のトップとはあまりにも大きな開きとなってしまいました。
こういう技術的な開発については、継続的におこわなれることが重要で、座を明け渡した後は追尾もできなくなる可能性が大きいのですが、どういう展望があるのでしょうか。
いやはやどうなることやら。
関連ページ(話題)