(話題、視点、論点)View halloo!!:狐狩りの時の「ほら出たぞー」という掛け声 【Edit:2008年03月18日】
M&A防止対策として、企業同士の株式持ち合いを進めてきたのですが、金融市場の混乱とともに含み損の発生が問題化しそうな情勢になってきました。
株価次第では、各社の年度末に損失処理を迫られる企業も出てきそうだそうです。株価が好調で高いうちは目立たなかった株式持ち合いの問題点への批判が株主から強まる可能性がありそうです。
現在発生していると見られる上場各社の持ち合いによる「上場企業保有株の含み損」が一覧表で発表されていました。
上場企業保有株の含み損| 社名 | 保有株 (取得時期) |
含み損 |
|---|---|---|
| 住友商事 | 住友金属工業 (2008年02月) |
160億円 |
| シャープ | パイオニア (2007年12月) |
110億円 |
| パイオニア | シャープ (2007年12月) |
24億円 |
| ケンウッド | 日本ビクター (2007年08月) |
85億円 |
| 日本製紙グループ | レンゴー (2007年08月) |
20億円 |
| レンゴー | 日本製紙グループ (2007年08月) |
56億円 |
使用している数字等は、2008年03月16日の日本経済新聞等を参考にしています。
sシャープとパイオニアは2007年9月に提携し、415億円でパイオニア株を取得しましたが、現在の株価の下落により、110億円の含み損が発生しています。パイオニアもシャープ株で24億円にのぼる損失を抱えています。
同じように住友商事も住友金属工業の株を約500億円で取得しましたが、たった1ヶ月半で160億円にのぼる含み損を抱え込んでしまっています。住友商事によると、過去から保有する分の含み益を考えるとまだ含み益があるので保有方針には変化はないということですが、株主に対する説明は可能なのでしょうか。
私は制度的に、売買しないのに利益や損失というのはおかしいと思うのですが、発生する可能性ということで発表することは必要であると思います。しかし、処理をするというのはなかなか理解することが難しいと思います。
株式の持ち合いは昔は銀行と企業の間で盛んに利用されてきましたが、法令の改正により、銀行と企業間では解消が進みましたが、買収防衛を狙って企業間の持ち合いは増加しています。「資本効率が下がる」という批判があるのですが妙案はあるのでしょうか。事業面でのメリットの説明を求める市場の声が高まりそうだということです。
株価が高くなり含み益が大きくなると問題にならないのであれば、問題にする事自体がおかしいと思うのですが違うのでしょうか。
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