
奈良県奈良市角振新屋町にある「延命地蔵堂」です。
隣接して隼神社が鎮座しています。
神殿ではなく「柿の木の神木」を祀っているという事でした。
相当以前から木造の地蔵菩薩像を目にしていたのですが、何故か固定観念のように地蔵さんは石像や石造りと思い込んでいました。
折角の地蔵様を直接拝めないのは残念です。

『奈良市指定文化財
『木造地蔵菩薩半跏像
昭和六十三年三月三日指定
像高 73cm
檜材 寄木造 玉眼
平安時代後期(十二世紀以降)に流行した片脚を踏み下げて坐る姿の地蔵菩薩像である。
市内にある同様の地蔵菩薩像は少なくその中でも古いものである。
檜材の寄木造で目には玉眼がはめ込まれており、着衣の表面には細かな文様が施されている。
平安後期の穏やかな表現を残すものの、厚みを増した体つきや着衣形式、文様などから鎌倉時代の特色が窺われる。
小像ながら十三世紀前半の美作として貴重なものである。
昭和六十三年十月
奈良市教育委員会』
※ 境内掲示より
布で奥が伺えないので像の姿は見えません。