
奈良県桜井市忍阪にある「神籠石〔通称:ちご石〕」です。
舒明天皇押坂内陵を訪問しようと石標から曲がって道を少し上ったところに印象的な岩が見えて来ました。
大岩の上に鐘があります。
足元に説明書きがあるのですが、駐車余地が無くて復路に確認しました。
この岩は人が立てたのでしょうか。

『神籠石〔通称:ちご石〕
ここは字「屋垣内」。
古書には「忍坂村の中央に「楯の奥」(現:タツノ奥。明治二十二年の法務局・地籍図には辰ノ奥、タチノ奥と表記あり)というところあり、その北の「矢垣内」(現:屋垣内)に「神籠石という大きな建て石がある。」と記されています。
神武東征のとき、天皇がこの地にいた八十建を討つとき、この石に匿れ石垣をめぐらし矢を持ち建てとした大石という伝説あり…とも。
楯とした石がある奥のほう…だから「楯の奥」。
それが現在の字名「タツノ奥」(タチノ奥)の由来となっています。
この石は、聖域を示すモニュメントだという説もあります。
地元では「ちご石」と呼び、この石を割ると血が出ると言い伝えられてきました。
神聖な石として伝承され、ジンゴイシ、ジンゴイシ…と繰り返し言われ…いつしか「ちごいし」になってしまったのです。
忍阪区』
※ 境内掲示より
不思議ですね。