
奈良県宇陀市大宇陀栗野に鎮座する「岩神社」です。
大宇陀の道の駅から吉野方面に向かうルートで頻繁に走っていましたが、寺社仏閣史跡の存在には気付いていましたが、参拝はしていませんでした。
本殿裏の巨石には参拝した時に気付いて「磐座」じゃないかと思いました。
何とも言えませんが良い場所に鎮座しているなと思います。

『岩神社(旧指定村社)
栗野字フロノ谷
祭神 石長比売命
(または磐押別命との伝あり
境内地は約五百平方メートルあり、本殿の背後には巨岩が屹立し、前方は清流津風呂川を隔てて古くからの道が南北に通じている。
このような社地の景観と立地の模様から、神域としての神奈備を彷彿させ、塞ノ神の奉斎且つまた巨石崇拝の古俗を偲ばせる。
当社の創祀や由緒などは詳らかではないが、口碑によると、当社の西方には鳥ノ塒屋山(660m)が聳え、その山容は秀麗郡峰を抜く形は富士山に類する故に、山頂に木花咲耶姫を祀り東麓巨峰の下にして石長比売命を祀ったと伝えられている。
また、大蔵鎮座を此処に遷座させたともいう。
雲管山医王院大蔵寺の地は、かつて国樔部の祖神である磐押別命を祀る大蔵神社の鎮座地とされている。
上古国樔部に属する民が、この地域に居住して自らの祖神を祀った社と考えられているが明らかではない。

岩神社の行事には、旧来から途絶えることなく続けられている特筆すべき伝承行事がある。
一つは、例祭前に当屋と弟当屋(次期当屋)が、吉野町河原屋、大名持神社前の聖域である潮生渕に「垢離かき」と称して禊ぎに行くことである。
六根清浄の水浴をして十二個の石を持ち帰り、当屋に設けられた須屋に入れて例祭当日まで祀るのである。
二つは、毎年五月中旬の「田休み」の日、各自が三十三枚の葉をつけた照葉樹などの枝を持って当社に詣で、「お垢離取り」を行っている。
いずれも貴重な伝統行事として注目すべきである。
例祭
夏祭り(春日社) 六月最終日曜日
秋祭り(主祭神) 十月第二日曜日
亥の子祭り(宗像社) 十一月第二日曜日』
※ 境内掲示より
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境内脇に続いてグラウンドが整備されています。
説明書きには大満足ですね。
この神社前は吉野方面に行くのにかなり通りますのでまた参拝したいと思います。