
奈良県宇陀市室生向渕にある「穴薬師石仏」です。
前回訪問時にこの近くを通らなかったので、存在は地図から知っていたのですが、再訪問時に訪問参拝しようと思っていたので、今回は偶々こちらを通りかかったので参拝しました。
私は最近、磨崖仏を筆頭とする石仏がお気に入りになって来ています。
素朴なのに表情が見えるような気がしてならないのです。

『宇陀市指定文化財
穴薬師石仏
建長六年(1254)
高さ179cm、幅185cmの八角形の石材(流紋岩質熔結凝灰岩)に三体の地蔵菩薩立像を彫っています。
中央には、蓮華座をもうけ、二重円光背を彫りくぼめ錫杖・宝珠を持つ地蔵菩薩立像、両側には中尊よりやや小さい地蔵菩薩立像を厚肉彫りしています。
また、石仏の前面を柱状の石材で囲み、石室状にしています。
本尊の向かって右には、「建長六年二月卅」「宗岡森定」左には「日大施主宋岡氏下司」「高橋正末」/「沙弥善定」と銘文があります。
この地蔵石仏は、鎌倉時代中期の作例として貴重なものです。
宇陀市教育委員会
向渕自治会』
※ 境内掲示より
「地蔵菩薩立像なのに、何故、薬師」なのでしょうか。
意味が解りません。