
奈良県奈良市大柳生町神野に鎮座する「立磐神社〔夜支布山口神社摂社〕」です。
夜支布山口神社の摂社となっていますが、元はこの神社が磐座を祀っていた地であるということです。
春日大社が河内一之宮の枚岡神社から社殿を運んでから大きく全国へ拡大していった証拠が残っているということでしょう。
この神社の占める氏子の皆さんの信仰が感じられます。

『国指定重要文化財
立磐神社
社殿形式
一間社春日造 檜皮葺
建立年代
江戸時代 享保十二年(1727)
祭神
天手力男命
當社地は立岩に神霊が宿る霊地として巨石信仰の古代から崇拝され、立岩の前には早い時期から社殿が建てられていたが、後世に山口神社が當社地へ移され立磐の神が摂社となった神社である。
春日大社蔵の記録及び社殿から発見された墨書によると現社殿は春日大社享保御造替時に新造された本社本殿の第四殿を延享の御造替時(1744 - 1747)に當地へ移譲されたものである。
社殿は切妻入の正面に軒の付いた古い形式をよく傳え、また當初材が多く残り移建の事情も明らかなし點に注目すべきものがある。』
※ 境内掲示より
興味深い内容です。