
奈良県吉野郡吉野町吉野山にある「天然記念物 コウヤマキの群落」です。
如意輪寺の駐車場に近鉄線の吉野駅から登って来る途中にありました。
なかなか珍しいものがあるなと思ったのと何やら説明書きが目に入ったので見に来ました。
壮観な景色になっています。

『コウヤマキの群落
(県天然記念物)
吉野山は桜と史跡という先入観があるためか、この群落を見ながらも「変わった木があるな」ぐらいで見すごしがちです。
しかしこれがコウヤマキ(高野槇)なのです。
普通この木は、樹幹が鋭い尖りをみせて天にそびえるのですが、分岐に分岐を重ね不気味ささえ感じさせます。
これは毎年お盆の供え花として、枝元を切るためなのです。
県の天然記念物に指定されている理由は、メタセコイアと同様に、コウヤマキそのものが「生きた化石植物」であり、しかもここに広い面積にわたって人工林とはいえ、純林として存在しているからです。
コウヤマキは現在では日本特産の植物ですが、今から数千年前の第三紀地質時代には、地球の北半球に広く分布していました。
ところが気象の変化によって外国ではみな絶滅してしまいました。
この事実は化石として外国で出てくるので証明されます。
日本でも、紀州・大和を主として、中国・四国・九州の一局部にその子孫が残っているだけという貴重な植物なのです。
吉野町観光課』
説明書きの内容の通り「変わった木があるな」で説明書きが無ければ見に来ませんでした。