
奈良県宇陀市室生大野にある「大野寺の枝垂桜」です。
大野寺は、真言宗室生寺派に属し『白鳳九年(681)、役小角が開き、天長元年(824)、弘法大師が室生山を創める前に、ここに一堂を建て慈尊院弥勒寺と称したとあるが、これは真言宗になってからの寺伝であろう。室生寺の北の大門といわれ、山号は楊柳山。宇陀川の対岸の石英安山岩に刻まれた高さ13.8mの壮大な弥勒如来立像(磨崖仏)は、他には類がなく、気高く壮麗である。』という由緒があると宇陀市観光協会情報サイト(要 Adobe Flash Player)では説明されています。
駅から近いのに存在すら知りませんでした。
又兵衛桜を見に行こうと宇陀市観光協会情報サイトを調べると桜の情報ページに記載されていたので経路で立ち寄りました。

奈良県指定の天然記念物である「樹齢300年の小糸しだれ桜の古木2本と紅しだれ桜10本が大野寺周辺で春を競い合う。」となっています。
何とも凄い人出で、駐車場も満杯で、駅前近くに鎮座する海神社〔紀ノ宮神社〕の駐車場へ誘導されました。
私は、海神社〔紀ノ宮神社〕も訪問したいと思っていたので好都合でしたが、聞き方が悪かったのか駅前に出てしまって、細い道を経由して辿り着くことになりました。

巨樹ではありませんが、枝垂桜特有の美しさがあります。
大阪の毛馬桜ノ宮公園の大川沿いの桜はソメイヨシノでしたが、初めての訪問では枝が道を覆い尽くしてトンネルのようになっていましたが、花見やのバーベキューが原因ではないかと思っているのですが、徐々に樹勢は弱まっています。
枝垂桜は巨木になるようで、一本立ちが多いのですが、樹齢三百年の割には樹高はそんなに高くないなと思いました。
桜の花は見事で非の打ち所がない満開に近い日に訪問できたのは幸いです。

近鉄大阪線の室生口大野駅から五分程度と案内されていますが、その通りで徒歩でも全く疲れるようなこともなさそうです。
惜しむらくは勝手な言い分ですが、もう少し人が少なければ嬉しいなと思ってしまいましたが、それは殆どの人が同じような思いを抱くのではないでしょうか。
境内から宇陀川を挟んで巨大な磨崖仏が「史跡 大野寺石仏」として案内されていますが、全く見事なものです。
お寺を拝観するのと桜を愛でるのはなかなか良い機会であると思います。
私自身はカトリックですが仏さんに正対した時に仏教徒の皆さんとの姿勢は変わらないと考えています。