
奈良県奈良市月ヶ瀬桃香野に鎮座する「八幡神社」です。
月ヶ瀬桃香野は、急斜面に張り付くようになっていたことに気が付きました。
月ヶ瀬の梅林などを紹介するマップではそこまで気が付きませんでした。
こちらへ越してきて、移動の足が車になったので何処へでも車ででかけるようになりましたが、軽四輪以外では辛い道が多いですね。

『由緒
弘仁元年(810)二月神皇五十二代嵯峨天皇の御宇当地の領主興原遠江守本国箕田庄より鎮守神を勧請し弓矢を奉納して四十餘年後の貞觀元年(859)清和天皇の御宇大安寺沙門行教律師勅命により宇佐八幡宮に参籠し神宣を賜り帰りて男山に勧請し岩清水八幡宮を創立す
尚創立大師とも称されし行数は各地に同神を鎮座し当地にも勧請鎮座せり
領主興ケ原氏は鎮守神を合祀して産土八幡と稱え崇め奉り永く祭祀を司っている』
と由緒書きがあります。

『県指定天然記念物 八幡神社社叢
(奈良市月ヶ瀬桃香野)
平成二十年三月二十八日指定
社叢とは、一般的に神社の森のことで、左上に見える八幡神社社叢は、標高180mから210mの急傾斜地に、社殿を囲むように発達しており、大変保存のよい照葉樹林である。
この社叢は、主に次のような樹木で成り立っている。

- コジイ(ツブラジイ)
- シラカシ
- カヤ
- カゴノキ
- イロハモミジ
高木
高木には、テイカカズラやツタが巻き付いている
- サカキ
- アラカシ
- カナメモチ
- ナナミノキ
- ムクノキ
- ネズミモチ
亜高木(中木)

- アオキ
- タラヨウ
- ナンテン
- ヤブニッケイ
- イズセンリョウ
低木
- ベニシダ
- ハカタシダ
- ヤブソテツ
- ササクサ
- ヤマイタチシダ
- ナガバジャノヒゲ
- ヤブラン
草本
このような特徴は奈良県内の照葉樹林の中でも珍しく保存の行き届いた森林として、大変貴重である』
奈良県教育委員会
なるほど素晴らしい森です。