
東大阪市高井田本通にある西高井田如意輪観音石仏です。
産業道路と言われる道路から北へ入った道沿いにあり、深江稲荷神社の参道をそのまま東へ進むとこの祠の前に出てきますが、私も初めて迷い込んだような形で発見しました。
すぐ西の道路が大阪市と東大阪市の境になっています。

『西高井田如意輪観音石仏
片足を組んで考える半跏思惟の相をあらわしたこの石仏は、江戸時代中頃に家を建てるとき土中より発見され暗越奈良街道に面してまつられていましたが、昭和初期の府道新設時にここに移されたものです。
台座は床下にかくれていますが、正面に「法界」と他の三面に図のような文字が刻まれています。
これによると西高井田村念昌寺の僧が、明和二年(1765)父母先祖の供養のためにまつったことがわかりますが、石仏と台座の石の加工方法が異なり、土中より発見されてまつられたのが明和二年であることから、この石仏自体はそれ以前のかなり古いものだと思われます。

念昌寺の僧浄恵は、宝暦十年(1760)寺の本堂修復に努力した人です。
昔から、この観音さんに祈願すると眼の病気が治り、子宝に恵まれると言われています。
以前は夜店も出て賑わっていました。
西側の明治七年(1874)の年号のある石燈籠も、かっては旧街道に面して建てられ、道標の役目もしていました。
平成四年三月 東大阪市』
私自身も人生の半分以上東大阪市に住んでいて、この付近は数え切れないくらい通っていますがこの道は今回初めてです。
なんとも素晴らしい石仏であると思うのですが、知りませんでした。