
「府史跡 安福寺横穴群」は、柏原市玉手山町にあり、あんぷくじ道に接した「浄土宗知恩院派 玉手山 安福寺」の門を入った参道の両側の崖に横穴がたくさん開いています。
JR関西線の高井田駅に隣接する史跡高井田横穴公園にも同じような横穴が開いているのは知っていて中学生の頃には中に入ったりしていましたが、今は公園(ふれあいパーク)になっている玉手山遊園地横に同じような横穴群が存在することは知りませんでした。

『府史跡 安福寺横穴群
ここ安福寺の参道には、三十五基の横穴が口を開いています。
向かし、火の雨が降った時に避難した穴だとか、古代人の住居跡だとか言われたこともありますが、実は千四百くらい前(古墳時代後期)のお墓なのです。

凝灰岩の岩盤をくり抜いて造られ、中には棺を造り出した横穴もあります。
また次々と造られた横穴が、現代のマンションのように二層三層に重なって密集しているのも大きな特徴です。
これらの横穴は、六世紀の中頃から七世紀の初めにかけて造られたことが、出土した土器などからわかっています。

その時代には石を組んで造った石室に土を盛った古墳(横穴式石室墳)が多く、横穴は大阪府では柏原市にしかみられない珍しいものです。
私たちの大切な文化遺産ですから、傷つけることのないようにしてください。
また壊れやすくなっていますので、見学には十分注意して下さい。
史跡指定月日
昭和四十八年三月三十日(史第三十五号)
昭和五十九年五月三日(追加指定)
平成八年十二月
大阪府教育委員会
柏原市教育委員会』
なんとも珍しいものだったのですね。
しかし、私は八尾の千塚でかなりの数の横穴があるのを知っているのですが、あれは古墳じゃなかったのですか。
そういえば、農薬や一輪車や農機具が数多くの横穴の中にしまってあったのですが。どうなのでしょうか。