
京都府相楽郡笠置町笠置笠置山に鎮座する「椿本護王宮・春日明神社〔笠置寺〕」です。
昔は神仏習合に違和感があったのですが、よく考えてみると日本の宗教には神仏習合は必須であると思うようになりました。
門を閉ざす寺院と入山料を取るし、駐車場料金まで、そして賽銭箱をあちらこちらにおいて勝手にお詣りしろなんて雰囲気のお寺の多い事です。
もっと大切なことがあるのではないかと思ってしまいます。

『椿本護王宮
笠置寺一山五十ヶ寺の総鎮守社である。
延喜八年(908)吉野金峯山より勧請された。
元弘戦(1331)で焼亡後の社殿で様式から見て桃山時代の建築で豊臣氏が社寺再興に用いた手法が各所に見られる。
寺蔵文書は未発見ではあるがおそらく本堂とともに豊臣氏の最高の可能性が高い。
笠置寺奉賛会』
※ 境内掲示より

『春日明神社
建久四年(1193)仏教界において、将来の日本仏教界を背負って立つ存在として期待されていた興福寺の僧、藤原貞慶上人(解脱上人)は、春日明神の信託を受け南都を捨てて笠置寺に入寺され、以後十五年間にわたり笠置寺復興と南都仏教復興運動を展開された。
貞慶上人は笠置寺への入寺にあたり春日明神を勧請、笠置寺般若壷に一社を建立されたが、元弘元年(1331)の元弘の戦乱で山内十ヶ寺とともに焼亡した。
平成二十八年(2016)の奈良春日大社第六十次造替に際し御蓋山に祭られていた摂社 本宮神社社殿を移譲され再興された。
笠置寺奉賛会』
※ 境内掲示より
まるで観光事業であるかのようで感心しません。
この笠置寺の事ではないのですが、寺社仏閣を訪問参拝して感じています。
まともなお寺もあるので心配はしていませんが、お釈迦様は何処におられるのかなと感じることが少なくありません。