京都府宇治市宇治山田の宇治神社前の朝霧橋東詰にある「源氏物語宇治十帖モニュメント」です。

『紫式部が11世紀に書いたと言われる源氏物語は全体で54帖からなっていますが、45帖から54帖までは、宇治を主要な舞台にしていることから「宇治十帖」と呼ばれています。
物語の前半部分は華やかな宮廷生活を舞台に光源氏と彼をとりまく女性の織りなす様々な人間関係が華麗に描かれていますが、これに対して「宇治十帖」は、光源氏亡き後、子の薫、孫の匂宮と大君、中君、浮舟の三人の姫君の切なくもはかない悲恋の物語が描かれており、「橋姫」「椎本」「総角」「早蕨」「宿木」「東屋」「浮舟」「蜻蛉」「手習」「夢浮橋」の各帖で構成されています。
源氏物語はフィクションですが、宇治川周辺には源氏物語を愛する人々によって、いつのころからか宇治十帖の各帖にちなんだ古跡が設定され、当時と変わらぬ宇治川の清流や木々の緑、静かなたたずまいを見せる川辺のまちなみとあいまって、訪れる人々を源氏物語の世界へ誘ってくれます。
宇治十帖のモニュメントは、浮舟と匂宮が小舟の上で語りあう場面をモチーフに、宇治十帖の象徴として平成七年三月に建てられたものです。』
そう言えば宇治橋西詰にもモニュメントがありました。
源氏物語をじっくりと読んだことがないので、暇をつくってみましょうか。