
京都府相楽郡笠置町笠置栗栖に鎮座する「栗栖神社〔栗栖天満宮〕」です。
私が初めて笠置駅前に来たのがおおよそ四十年前で、ここに鳥居があることは気が付いていましたが潜ったのは初めてです。
鳥居の中、直ぐに神社があると思っていたのですが延々と石段を登り詰めることになります。
びっくりしました。

『栗栖天満宮由緒
此の神社は菅原道真公をお祀りしています。
昌泰年間後醍醐天皇笠置に行幸あり道真公右大臣として天皇に扈従居を此のところに定めんと発願す。
明治拾六年京都府の神社明細帳には當社天満宮は筑紫に於て菅真公自ら彫刻されたお姿を延喜貮年に此の地の祖先筒井喜久治と申す者へ贈らせ給えるを密かに塚を築き假殿を設けて尊敬せるを承平元年弐月参日今の社地に鎮座せらると書かれています。
大宰府より天満天神宮の社号を賜り文道の太祖風月の本主と仰がれ雪除、厄除、災害除其他諸々の産業守護神として信仰あつく御神徳洵にあらたかであります。
笠置の歴史を物語る貴重な文化財である。

年間行事
一月一日 元旦祭
一月三日 三日えびす
二月三日 節分祭
九月十一日 風鎮祭
十月第二土曜・日曜 秋まつり』

菅公にはかならずというほど奉納されている牛さんが二頭もいました。
いずれにしろこの場所に神社が鎮座していることは当然のような聖地であるような気がします。
眼下にはJR笠置駅と木津川の流れが横たわっています。
駅前にもかかわらず喧騒とは無縁の清涼感を味わえる貴重な場所になるのでしょうか。