
滋賀県甲賀市信楽町多羅尾の「甲賀市指定史跡 多羅尾滝の摩崖石仏群」です。
河内平野で生まれて育って、2013年に伊賀に越してきて、あちらこちらを廻ってみて本当に驚いたのは、車も無い時代にどうして移り住んできたのだろうという疑問です。
説明書きを読んでみて更に驚かされるのですが、昔の人は相当な健脚であったという事は間違いなさそうです。
![]() |
![]() |
---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
『甲賀市指定史跡
多羅尾滝の摩崖石仏群
多羅尾は奈良から近江へ、また京都から伊賀・伊勢への道が行き交う交通の要地です。
京街道に沿った大きな岸壁に、阿弥陀如来像を中心に、地蔵菩薩像や不動明王像などの石仏や五輪塔が刻まれている他、舟形光背を背にした数多くの地蔵菩薩像などを見ることができます。
注目すべきは、正中二年(1325)という鎌倉時代後期の年号が彫られていることで、さらにその他の石仏の製作年代を考えると、室町時代後期にかけて、順次彫られたものとみられます。
これらの石仏の中には、彩色のあとも見出され、極めて貴重な摩崖石仏群といえます。
かつてこの地域には山岳宗教が栄え、石仏群の前方には滝の行場があったと伝えられ、石仏たちは、こうした山岳修行と関係があったのかもしれません。
街道は御斉峠を越えて伊賀上野に通じ、往時は旅人の安らぎの場にもなっていたでしょう。
多羅尾学区自治振興会』
感心させられます。