
三重県伊賀市荒木にある「小石仏一基〔摩崖仏〕」です。
松阪市中林の「月本の追分」と伊賀市上野間の「伊賀街道」の経路を見ていると「伊賀市荒木‐中ノ瀬」間に石仏〔摩崖仏〕があることに気付きました。
服部川を挟んで国道163号線沿いの崖にある「中ノ瀬石仏」を訪問した時に対岸に道があるはずだと思っていたのですが、資料を探すと数多くの石仏〔摩崖仏〕があることに気付きました。
訪問したいと思っていたのですが、なかなか時間が取れませんでした。
漸く訪問のチャンスが訪れたので同地に鎮座する須智荒木神社の再訪問参拝を兼ねて散策しました。
六月初旬で日差しも強かったのですが、「荒木石の石きり場」を過ぎたあたりから樹木に覆われた街道は意外と歩きやすく私好みの石仏が全て摩崖仏であったので大感激です。
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「小石仏一基」と命名されている理由は少しばかり隙間を空けた岩にも三体の摩崖仏が存在していて「小石仏三基」と命名されてるからでしょうか。
背面は崖になっていて板状節理がほぼ垂直になった壁面には滝があり清水が流れ落ちています。
少し離れて「六地蔵の摩崖仏」もあります。
往古の街道を行き交う人には一時の清涼を与えてくれたのではないでしょうか。
散策して歩くには素晴らしい環境であると思います。
訪問者があまりいないようなのですが残念です。
老若男女問わず安全に散策できると思います。