
三重県伊賀市上神戸我山に鎮座する「単立 戸世山 蓮明寺」です。
前の道を下った交差点に有る地蔵堂の写真を撮っていたら、前の家の奥さんに周辺地域のマップとこのお寺は地蔵様があることを教えてくださいました。
しかし、それから訪問までに数か月かかってしまいました。
特に理由はありませんが居宅からそう遠くないので、例の如く何時でも来れるという理由です。

『縁起
玄賓僧都この地に薬師如来を観請して建立された当山は、天平時代称徳天皇の勅願所で、本堂鐘堂仁王門等七堂伽藍塔中に八坊を有した屈指の大刹であります。
天正伊賀の乱によって惜しくも不残炎上し、現在の堂塔に安政年間に再建されたものです。
本尊秘仏一寸八分薬師如来は倭姫命の作と伝えられ、檀信徒の手厚い信仰によって今尚秘蔵され、三十三年毎に御開扉されます。
往古より比類なき慈光豊かな霊験は、現当二世安楽祈願所、先祖有縁者供養の聖域として有名であります。
千古の容姿を留める背景は、御殿山と称し、我山の地名は和歌山、阿我山ともいわれ日本略記永閑記等に記され、日本歴史に名高い壬申の乱の舞台となった処で天武天皇浄見原御所跡等があり、特に寺からの景観は四季を通じてその艶麗さは格別で年間を通じて多くの人々が往来されご満足いただける所以であります。
更に慈悲の伝説兒梅丸を弔う生卆都婆の松・兒塚が境内に保存されています。

記
戸世山薬師蓮明寺と号す
創建…天平時代(765頃)称徳天皇勅願所
開山…玄賓僧都
宗派…単立
本尊…秘仏(一寸八分)薬師如来
安置仏…御前立本尊(等身大)、日光菩薩、月光菩薩、十二神将、大国天、弘法大師
境内…兒塚(兒梅丸弔塚)、生卆都婆の松、十三重石塔、鐘楼堂(藤堂新七郎寄進)
宝物・美術
兒梅丸絵像(正保二年勢州津の杉谷佐之介寄進)印度、チベット、パキスタンより伝来の王冠仏陀、パルマ塚台座右、十一面観音、釈迦如来他』
※ 境内掲示より

『縁起
三重県上野市上神戸我山戸世山蓮明寺は、玄賓僧都この地に薬師如来を勧請し、天平時代、称徳天皇の勅願所として創設する。
其の後、天正伊賀乱にて不残炎上し、現在の伽藍は、安政年間に再建し梵鐘を鋳造する。
偶々昭和十九年大東亜戦争の際に逢い、召に応じて供出する。
是に於て力を現代表役員畑中利元師に藉り、心を傾け丹を抽でて山門鐘楼堂を修復し、十方有縁の奉捨に依って梵鐘を再鋳する。
平成十二年十二月十七日
』※ 境内掲示より
もう一度訪問してしっかりと見直す必要が有りそうです。