
三重県伊賀市予野に鎮座する「真言宗豊山派 花垣山 池辺寺〔池邊寺〕」です。
同一境内地に花垣神社が鎮座しています。
天然記念物に指定の花垣の八重桜も此処に有ります。
伊賀へ越してきて初めて訪問参拝した神社が花垣神社で、神仏分離したはずなのにと思っていたのですが、神仏習合の日本の宗教観と日々の習慣が残った理由が良く理解できます。
日々の祭りごとは神社の神さまで先祖を敬うのは寺院でと矛盾せずにうまく融合しているようです。

『花垣山 池辺寺 不動院
本尊は不動明王、延宝元年(1673)圓海法印によって再建された。
江戸時代は花垣神社の別当寺であった。
花垣神社の棟札から池辺寺の宮坊(住職)の名前も読み取れる。
花垣神社に拝殿、鐘楼の棟札には、池辺寺の宮坊の名前があり、芭蕉句碑の謂れ書きに、二代の宮坊の努力によって建立されたことが誌されている。
明治初期に独立し、大正四年から区長、役員総代の連名で予野全体の菩提寺になった。
平成二十一年
花垣歴史研究会』
※ 境内掲示より

本堂に隣接して文殊堂も建っています。
予野川からみえる大きな赤い大鳥居が印象的で良く目立ち美しいものです。
最初は池辺寺には不思議な想いしかありませんでした。
本尊の不動明王を直接拝める事を切望しています。