
三重県名張市赤目町長坂に鎮座する「護摩の窟〔弘法大師禅定の窟〕」です。
赤目四十八滝を川沿いに登っていくと次から次へと滝に遭遇することになります。
所々に牛さんがいたりしたのですが、元々修行の場と位置付けられていたという事は知りませんでした。
小学校の遠足でサンショウウオを見た記憶があるのですが、滝の事は殆ど覚えていません。

『赤目の由来は役の小角が滝に向かって行を修めていると不動明王が牛に乗って出現したという伝説から来ています。
赤目四十八滝の『四十八』とは数が多いことを意味します。
また阿弥陀仏が法蔵菩薩の時代、四十八願をたて五劫の思惟をこらし修行を成就したことからこの名がつけられたとも言われています。
滝の名前には、仏名に因んだものがたくさん見られます。
これは、赤目の自然景観を一大曼荼羅図に見立て、大日如来(現盧遮那仏)を中心として千手観音、不動明王、吉祥天、役の行者などが並び、妙法山の阿弥陀如来を配していることから名付けられたもので、四十八滝を全周することで諸願が達成されることに通じると考えられているためです。
また、ここから約三キロメートル西に今も屋敷が現存する伊賀流忍者の祖『百地三太夫』が、この地を修行の場として多くの忍者を輩出したことも伝えられています。
古来より赤目四十八滝は霊地として修業し、あるいは参拝する滝だったのです。
入山口にある滝寺『延寿院』に安置されている霊験あらたかな赤目不動尊は、目黒不動尊、目白不動尊と共に、日本不動三体仏の一つに数えられています。
そして。ほど近いこの護摩の窟は、弘法大師が護摩を修したとことと伝えられ、現在は大師の像を安置しています。
大師は赤目四十八滝を訪れる皆さまの安全・無事を守ってくださっています。
赤目観光協会』
※ 境内掲示より
紅葉を期待してきたのですが、既に落葉していました。