
三重県津市久居二ノ町に鎮座する「野邊野神社〔野辺野神社〕〔公式HP〕」です。
鳥居脇の石標には「八幡宮」とも彫られていて、公式HPの表題は「八幡宮野邊野神社」となっています。
初訪問の地で鳥居に気づいたのですが、一方通行で大きく回り道をして参拝しました。
なかなか立派な境内のある神社です。

『野辺野神社
在所天神の法楽に
咲や梅のきさらぎ句ふ神の前 任口
久居藩の開祖藤堂高通公(任口と号す)を祭神として野辺野神社が当地に移され神殿が出来上がったのは寛文十二年(1672)で、神殿に手向けの歌会や、能楽が舞われ、折からの梅の香の匂ふ神前で高通公が詠まれた俳句であります。
高通公は和歌も多く読まれています。
久居にて
この国の神のめぐみも千代かけて
いのちかひある春もあるかな 高通
俳句フォーラム94 久居実行委員会』
※ 境内掲示より

かなり広い境内地には「さざれ石」や「句碑」や「遥拝所」や「夫婦岩?」なんでしょうか、様々なものがあります。
七五三よりも少しばかり速いと思うのですが、お詣りする親子の姿がありました。
ほぼ平地と思われる町中なのに「山神」さまがかなりの数鎮座しているのですが、あちらこちらから集めてこられたのでしょうか。
かなり広い境内は鳥居から本殿に至る大きな空間が私には落ち着きのある静寂感を頂けました。

祭神が「藤堂高通公」という事で、他にはあまりないのでしょうか。
伊賀にも「藤堂」という名前がみられますが、同じ系図にあるのでしょうか。
いずれにしろかなり広い境内をゆったりと参拝すると高ぶる心も落ち着きを取り戻すことが出来るのではないでしょうか。
集落の寄合所として氏神を祀った神社とは少しばかり雰囲気が異なるのかもしれません。
参拝に御利益を求めるだけでなく、日々の感謝を捧げることは価値ある事ではないでしょうか。