
三重県伊賀市島ヶ原にある「天台真盛宗 島王山 西念寺」です。
この周辺に生まれて初めて訪問し、以前から地図上で不思議だなと思っていた観菩提寺〔正月堂〕から駅方面にやって来る経路で参拝できました。
周囲の景観は素晴らしいものです。
他にもいろいろなものがありそうです。
地名は何回も聞いていて既知の情報ですが、地形図を眺めていて、事前にある程度確認して来たのですが、少しばかり想像したイメージとは合致していませんでした。

『天台真盛宗 島王山 西念寺由緒
御土御門天皇、足利義政、日野富子等の帰依ひとかたならぬものがあった天台真盛宗宗祖真盛上人(1443 - 1495)の「無欲清浄・専勤念仏」の教えにより、明応年間(1493)郷民あい集い一宇を建立と伝えられる。
祈願寺である観菩提寺に対し、葬儀・年回法要など里人の仏事全般を司る菩提寺であり、宗内有数の檀家数を数える。
江戸中期、落雷による火災にて堂塔を消失し現在の地へ移る。
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所有文化財
○絹本着色仏涅槃図(108㎝ × 85cm)【県指定】
鎌倉時代応永七年(1400)の修理銘あり。
かつて南都(奈良)興北寺にあったもの。
釈迦が両手を身体に沿ってまっすぐ伸ばして仰臥に近い姿勢をとるのは古い要素。
釈迦と向かい合うように坐す地蔵菩薩の姿を描く点に特徴がある。
毎年二月初旬涅槃会前後に公開。
○真盛上人供養塔【村指定】
明応四年(1495)二月晦日と刻まれ、真盛上人の遺徳を偲んで建立されたもの。
○阿弥陀石仏
石高124㎝、幅64㎝、ふくよかでおだやかな御面相。永禄七年(1564)の刻銘あり。
○県の銘木巨木に選定されたカヤの樹
県下最大のカヤの樹。
樹周囲6m、樹高20m、樹齢五百年と言われる。実は食用となる。
○年中行事
二月十二日 涅槃会(仏涅槃図を開帳し、法要とあずきがゆ接待。)
三月彼岸 彼岸会
四月八日 釈迦降誕会、花まつり法要と甘茶接待
五月下旬 真盛上人御忌、永代経法要
八月七日 施餓鬼会
十二月下旬 御十夜法要
十一月初旬 成道会、法要と大根炊き接待
島ヶ原村観光協会』
※ 境内掲示より

正月堂って何だろうという疑問から島ヶ原に来ることになりました。
私の移動経路から少しだけ離れているのと、前回訪問した際には少々見当違いなところに辿り着いてしまい、時間切れとなりました。
最初からこの周辺を目的地に来たのでじっくりと回ることが出来ました。
個人的にはいつ訪問できるかと思っていたかなり山を登らないと行けないと思っていた伊賀市島ヶ原中矢に鎮座する「高坂神社」を訪問参拝出来たのが嬉しく、更にはこの周辺は満腹するほど史跡や旧跡があります。
本数は少ないですがJRの駅から徒歩でも訪問可能です。