
三重県伊賀市老川にある「曹洞宗 壽陽山 極楽寺」です。
同じ老川に鎮座する若宮神社と伊賀東照宮を参拝する途中でこのお寺に参ることが出来ました。
境内をウロウロしていると檀家の方がおられて「住職は今、出かけている」と言われて、「お参りさせてほしい」と言うと、礼を言われて自由にどうぞと歓待されました。
毎度のことながら信仰篤き人の心の広さに感謝します。

『極楽寺
(県指定) 有形文化財
本尊 阿弥陀三尊像
秘仏本尊の前に安置する代理の仏像で、いわゆる「お前立ち」として伝来した。
善光寺式の阿弥陀三尊像である。
三尊とも檜材の寄木造りで、中尊の高さ56㎝・脇仏の高さ41cm、光背および蓮華座も当初のものを伝えている。
鎌倉時代の作
指定 平成四年二月二十一日
伊賀市教育委員会』

何とも言えないのですが、本当に明るく広い境内と大きな堂宇に納まっている仏像には素晴らしさを感じます。
こうして面と向かって手を合わせることが出来るのは本当に嬉しい限りです。
交差点で『伊賀東照宮』と『日本三躰如来』の看板を見かけたのですが、山門には『日本三體 老川如来 霊場 寿陽山 極楽寺』と墨書きされています。
ネットで調べると極楽寺の情報の中にあちらこちらの善光寺という名のお寺で見かけた内容が記されています。
本田善行という侍と大阪の堀江で見つけた仏像の物語です。

境内で磨崖仏を見つけました。
大阪では珍しいと思っていた「磨崖仏」が伊賀や山城や甲賀や山添や宇陀の山中にはかなりの数存在しています。
なんせ巨大な立派なものから小さく綿密に彫りあげたものもあり芸術性に感嘆し堪能できます。
旧阿山郡の尼ヶ岳(伊賀富士)山麓にあるこのお寺には訪問して見るべきものが多数あります。
極楽寺は車で来るとそんなに時間もかかりませんので是非訪問して見てください。
素晴らしい所です。