
三重県松阪市美濃田町にある「美濃田大仏(真楽寺)〔銅造阿弥陀如来坐像〕」です。
「敏太神社」と「真楽寺」に挟まれる様に古びたお堂に収まっておられます。
何とも言えない驚きの出会いです。

『銅造阿弥陀如来坐像(美濃田大仏)
市指定有形文化財 昭和三十一年十一月十三日指定
時代 江戸時代
大仏殿に安置された上品上生の定印を結ぶ。
地方には珍しい大仏で、元文二年(1737)ごろの作と考えられる。
像の左膝部には「紀州粉河住 蜂屋平右衛門正勝」と製作者の名前が陽刻されている。
この大仏は、隣接地の敏太神社の八幡宮の本地仏として真楽寺三世静室素住と地元の中川清左衛門とが協力して造立している。
真楽寺には、造像資金を集めるため、享保十四年(1729)より三ヶ月間、市場庄町の参宮道端へ小屋懸けし、そこに丈六の絵像をかけ、真楽寺の弟子たちが詰めて、往来する旅人から喜捨を得たい旨、関係筋へ願い出たそのときの文書が残っている。

なお、明治初年、廃仏毀釈により大仏は一時真楽寺へ移されたが、明治九年有志が台座を新造して現位置へ大仏を戻している。
二千十四年七月三十一日 松坂市教育委員会』
いやはや驚きました。
奈良の大仏さんは何故か年に一度は訪問していますが、史跡や社寺仏閣を回っているとあちらこちらで出会います。
この大佛さんは、唐突に出会いましたので驚きの度合いが半端ではありません。
必見です。